物音。
途切れていた思考に急速に情報が流れてくる。
瞼を持ち上げれば、もう指の先々まで余すところなく自分の支配下に置かれていた。
ゆっくり立ち上がり、星を見上げる。
それほど時間は経っていないようだった。
甘い甘い夢を見ていた気がした。
遙か過去か未来の夢。
現実は、戦場のど真ん中だ。
物音はもうしなかった。
夜明けまでの数時間、再びの休息。



腕に星を抱いて非天は眠る。