深夜、
蒼月の下
突然に流れる泪を
貴方は知らないのです
この苦しいほどの愛しさを
伝える術はなく

その愛しさは月に還るのです

深夜、
衝動的に起こる
叫び出したい程の孤独を
貴方は知らないのです
この苦しさはしかし
声にはならず

それは魂の慟哭でしょう
内へ還る

そうして私は
夜を過ごすのです
貴方の隣で
或いは一人で

これを祈らずにいられるなら
やはり、貴方は知らないのです
愛しさも孤独も
しかし、それは幸せでしょう
慰めの必要ではない生は
強く輝いている

主よ、憐れみたまえ
この心の孤独を

天使よ、祝福を
その心の強き煌めきに

この一夜
貴方と私に 等しく