月を殺いだ剣で
風を斬る
音は振動を止め
静謐に落ち

羽撃きが
和毛を散らす
名残惜しげに
ゆらりと
地へ

剣はやがて砕けるだろう
想いの前では儚く
散華するは遙か

いつかくる暁の
白き陽の葩の欠片
この想いの終焉の頃